海外FX口座でトレードするメリット
海外FX口座でトレードするメリットは多くあります。今回はそのメリットについて詳しく記していきましょう。
①ハイレバレッジトレードが可能
②ゼロカットシステム採用
③豊富な入金ボーナスが受け取れる
④MT4・MT5のプラットフォームの使用可能
⑤株式指数や貴金属のトレードに対応(日経平均やゴールド)
①ハイレバレッジトレードが可能
海外FX口座を使う最大のメリットはハイレバトレードをすることが出来る点だと言えます。具体的には500~1,000倍のレバレッジを掛けることができ、資金効率を高めることが可能です。
国内FX口座の最大レバレッジが25倍であることを考えると、投資金額の少ない少額トレーダーも大きなポジションを取ることが出来ます。
もちろんレバレッジを高めることで証拠金を全損するリスクも高まりますが、逆指値等のトレード方法や利益金額の出金などの資金管理を徹底すればそのリスクを低減することは十分可能です。
100万円以上投資金額を準備できないトレーダーには魅力的な仕組みであると言えるでしょう。
②ゼロカットシステム採用
先に記したハイレバレッジトレードを行うことによって、相場の急変時に大きな損失を被ることも考えられます。しかしながら海外FX口座のは証拠金以上の損失が出ない、いわゆる「ゼロカットシステム」を採用しています。
これにより重大経済指標発表や要人発言、週明けの大きな窓開け(週末の終値から離れてスタートする)などで相場が大きく変動し証拠金がマイナスになることがあっても、追証(追加証拠金)を支払う必要がなく自動的にリセットされます。
それに対して国内のFX口座はきっちり追証を請求されます。
記憶で新しいものは2015年1月に起きた「スイスフランショック」、2011年3月の「東日本大震災」関連の相場乱高下において発生した追証は、少なくない投資家が追証の憂き目にあいました。
投資・投機による自己破産は原則免責されない(例外もあるようですが)ことを考慮すると、今後も大きな相場変動が起きないことは考えにくいため、ゼロカットシステムの採用はトレーダーにとって安心材料になるでしょう。
③豊富な入金ボーナスが受け取れる
海外FX口座に入金した際、証拠金として使うことができる「入金ボーナス」を受け取ることが可能です。
FX業者やキャンペーンの有無によっても変動しますが、おおよそ20%から100%、多いときには200%の入金ボーナスを受け取ることができ、特に少額トレーダーにとっては大きなアドバンテージとなります。
例えば入金ボーナスが100%で10万円の入金をした場合、10万円のボーナスを受け取ることができ、合計20万円の証拠金でトレードすることが可能です。レバレッジが500倍であれば1億円分のポジションを持てるため、米ドル円が100円であれば100万通貨のトレードをすることが出来ます。(さすがにこのハイレバは推奨できませんが)
もちろん「入金ボーナス」自体をそのまま出金することは出来ませんが、それによって得られた利益は出金できますので、積極的なトレードやロスカット回避のために大いに役立つものと言えるでしょう。
④MT4・MT5のプラットフォームの使用可能
世界のトレーダーが使っているチャートと言えばMT4・MT5を挙げることが出来ます。
国内FX業者の多くは独自のプラットフォーム、そしてチャートシステムを使っていますが、業者ごとに使い方が異なるため操作性に慣れるまで時間がかかったり、最近は少なくなりましたが「ストップ刈り」などで恣意的に値が動くケースもあります。
海外FX口座の大半はMT4・MT5を使うことが出来ますので、チャート設定や操作方法は統一されているため、複数の業者を目的別に使うことがあっても違和感なく使用することが出来ます。
またMT4・MT5は自動売買(EA売買など)にも対応しているため、裁量トレーダーから自動売買に移行してもそのまま口座を使えます。
FXトレーダーとして長く続けていくのであればMT4・MT5を使えるようにしておくことは、最低限の技術かもしれませんね。
⑤株式指数や貴金属のトレードに対応(日経平均やゴールド)
為替相場を見ていると、相場観を確認するために日経平均やダウ平均、ゴールドや原油について値動きを見ることがあります。それにより、実際に株式指数や貴金属トレードをしたくなることが出てきます。
海外FX口座の多くは株式指標や貴金属、最近では仮想通貨(暗号資産)トレードが同一口座で行うことができるため、新たな口座開設が必要ありません。
このような点からも海外FX口座を使うことによって取引の幅を広げることができるでしょう。
メリットは以上ですが、海外FX口座にもデメリットがあります。デメリットについても次に挙げていきます。
①国内FX口座と比べスプレッドが広い
②出金に時間を要する
③規約違反すると出金拒否の可能性あり
①国内FX口座と比べスプレッドが広い
これについては国内FX口座のスプレッドが狭いといった方が適切です。国内FX業者の多くはインターバンク市場に注文を通さない「DD方式」を採用していることが多く、いわゆる「呑み」をしています。簡単に言えばスプレッドで利益を出すのでなく、顧客の損失(ロスカット)を利益にしていることですね。
もちろん適切な証拠金管理をしてロスカットされなければスプレッドが狭いに越したことはありませんが。
対して海外FX口座は「NDD」方式を採用していることがあり、インターバンク市場に注文を流します。その結果スプレッドは広くならざる得ないでしょう。
悪質な海外FX業者は「NDD」をうたいながら注文を呑んでいるケースもありますので、注意が必要です。
②出金に時間を要する
海外FX口座からの出金方法として銀行送金を選ぶと、海外送金を使うことがあるため時間がかかります。その他、クレジットカード入金をした場合はその金額までの出金はキャンセル処理を行うため時間を要します。
入出金に時間を掛けたくないという方は「ビットウォレット」や「スティックペイ」といった電子ウォレットを使うことによって解決できますので、これらを使うことも検討してはいかがでしょうか。
③規約違反すると出金拒否の可能性あり
よく海外FX口座から「出金拒否を喰らった」という報告を目にすることがあります。その理由は主に2つあります。
1つ目は詐欺まがいの海外FX口座を使った場合。海外FX口座といっても多くの業者が運営しています。中には資金を集めるだけ集めてドロンという悪質業者もあるようです。(私は経験ありますんが)
これらは運営期間やネットの評判で調べることができるため、事前にリサーチすることにより回避することができるでしょう。
2つ目は規約違反を行った場合。すべての業者には取引ルールの規約があり、それを違反すると出金拒否となる場合があります。
規約違反の多くは前述した「入金ボーナス」の扱いによるものと言って過言ではないでしょう。
例えば複数の海外FX口座で入金ボーナスを受け取り、それぞれの口座を使って「両建て」した場合は規約違反に該当します。いわゆる入金ボーナスの悪用ですね。
また、偽りの情報で口座開設した場合やKYC(詳細な本人確認資料)の提出をしない場合も当てはまります。
茲許、マネーロンダリングなどに代表される不透明な資金の流れを根絶するようFX業者には顧客の厳しい本人確認が求められます。それらに応じない顧客には出金することができない状況であるため、出金する前までに求められる本人確認書類の提出(アップロード)をしておけば出金拒否されるケースは少なくなるでしょう。
以上、いかがでしたか。
海外FX口座と国内FX業者にはメリット・デメリットがありますので、それらを理解した上でご自身の考えやトレードスタイル、資金量に合わせた口座を選んでいきましょう。